リアルフィクション1

~説明~

現実にありそうで現実にない冒険ストーリー。ωと蘊紀♘が出会って運命が変わる。今から100000年後、主人公ωの親が生き物達を絶滅させてしまう。しかし、その生き物達を生き返らせるため、ωは旅にでる。

 

探すべき道

人間てのはおかしなもんでさ、自分の前に道は存在しないのに、その道探そうとする奴と、探しもしないで諦める奴の二種類に分けられてる。

でも、その中間の奴が居たらどうする?
諦めてるけど探してる奴。

まぁそんな奴居たら楽しくてしょうがないだろうね。

〜100000年〜

生き物が絶滅してから、もう一週間もたつ。

そんな中で、人間はどうどうと生きてる。

その中の人間には、自分が生きてる事に罪悪感を持つ少年【ω】が居た。11歳ぐらいの少年。

ωの親は、生き物を絶滅させた人間の一人。

生き物を絶滅させた父と母の背中見ながら、ωは呟いていた。

「僕は・・・犯罪者の子供なんかじゃない。」

その言葉を何回も何回も呟いていた。

ある日、ついにωは両親に自分の思いを伝えた。

「僕は、生き物を絶滅させたくなんかなかった!なのに、なんで父さんと母さんは生き物達を殺したんだ!?」

父親はωのそばに行き、耳元でささやいた。

「人間が生きるためだ。生き物など、またニ、三年すれば生まれるさ。
生きるため、生きるためにやった事だ。他に道はなかったんだ。」

「父さん達は、諦めて、別の道を探そうともしなかったじゃないか!」

「これしか方法がなかったからだ。
今の生き物達は人間の50倍近くの酸素を吸うんだ。
すると、人間達は酸素がなくなり死んでしまうんだ。」

「僕は必ず生き物達を生き返らせる。また新たな命が産まれるようにしてみせる!僕はもう、犯罪者の子供にはならない。」

そう言うと、ωは家を飛び出した。

「僕は・・・僕は・・・。」

そう言いながら歩いていると前から、女の子が声をかけてきた。

「ねー、ボクボクくん、なんでこの街には生き物がいないの?」

「この街の生き物達は、すべて大人達が殺したんだ!」

ωは力が入ってしまい、どこかに走り出した。

「ちょっとー!ボクボクくーん!」

ωはハッとして、ようやく落ち着いて歩き出すと、後ろからまたさっきの女の子が追い掛けてきた。

「ボクボクくーん。」

「僕の事?その、ボクボクくんとか言うの。」

「うん。ダメ?」

「なんか変だから、僕の事は、ωって呼んで。でさ、どうしたの?この街に買い物?」

「うん。私は蘊紀。えっとね、実は私の街でも生き物が絶滅したの。誰がやったかは、わからない。それで、皆悩んでたら、一つ、あるうわさを聞いたの。
この世界のどこかに、命をなくしたものを生き返らせる薬があるらしいの。それで探してるんだけどぜんぜんダメ。んで、もしかして、道具屋に売ってるかもって思ってこの街に来たの。」

「なぁ蘊紀、僕も一緒にその薬を探してもいい・・・か?」

「いいよ!一緒に生き物達を生き返らせよう!」

「おう!でも、この街にはそんな薬ないよ。あったとしても、この街の奴らが多分どこかに隠すな。ところでその薬の名前は?」

「ロストバって言う名前よ。」

「ロストバかぁ・・・。聞いた事ないなぁ。」

「うーん。ωも知らないんだぁ・・・。」

「蘊紀、とりあえず、この街から南に向かうとコールディアって言う街があるんだ。まずそこに向かおう。」

そして二人はコールディアに向かった