2014-06-06から1日間の記事一覧

3丁目までの冒険 質問コーナー

ようやく、彼らの小さな冒険が終わりました。ではここで、彼らにいくつか質問してみようと思います。 Q:ωに質問です。この旅で学んだことはなんですか?A:「木箱を壊しても薬草が出てくるわけじゃないってことかな(その4より)」 Q:αに質問です。旅の…

3丁目までの冒険 最終回

ω父の話によると、事の顛末はつまりこういうことでした。 ・“七色の世界”は、3丁目近くの洞窟に魔王がいるという情報を聞いた。 ・そこで、団長であるω父とエリート団員たちが『魔王討伐』に向かった。 ・娘の近くで戦うのは危険、と判断した魔王は逃げ出し…

3丁目までの冒険 11

ωはゆっくりと瞼を開きました。 頬に当たる地面がゴツゴツしていて痛く感じます。 ωは体を起こし、状況を確認しようとしました。 ここはどうやら荒野のようです。どこまでも石ころしかない土地と、紫色の空。 ωは不安になって、後ろを振り返りました。 四人…

3丁目までの冒険 10

翌日。 ωたちはきちんと老夫婦にお礼をして、森へと向かいました。 3丁目をグルリと囲んでいるその森は、よく人が通るのか綺麗に掃除されています。しかし、ごつごつした木の根っこが地面を這っているので、歩きづらいのは変わりありません。 「いてっ!!」 …

3丁目までの冒険 9

「お~ついに」 「ついに来たのね」 「やったー!!」 「寄り道ばっかりだったな」 「…うん」 『3丁目到着ー!!』 五人は拳を天高く突き上げました。 そう、ついに、やっとのことで3丁目に到着したのです。 「…う~ん、でも」 ωは晴れやかだった笑顔を僅かに…

3丁目までの冒険 8(パート2)

―そういえば。 あいつは、魔術を同時には繰り出さない。そして、四連続で魔術を撃った後は、必ず何かを喋る。 挑発するためだと思っていた。けど、時間稼ぎのためにわざとそうしているのだとすれば― ωはゆっくりと起き上がりました。 「…ω?」 「みずき、ちょ…

3丁目までの冒険 8(パート1)

~みずき・ななSide~ 「大変です!!」 外の見回りに行っていた下っ端の一人が、焦った様子で穴蔵に戻ってきました。 「どうした?」 「霧が晴れてます!!このままだと、見つかるのも時間の問題ですっ」 下っ端の言葉に、穴蔵の中でざわめきが反響します。 「黙…